10位FC東京が、勝ち点1差の11位ヴィッセル神戸をホームに迎え撃った。終了間際の後半43分に東京FWピーター・ウタカが決勝点を奪い、チームは約3カ月ぶりの2連勝を飾った。

 最初にチャンスをつかんだのは神戸。前半3分、ゴール前でFWポドルスキがファウルを受け、直接FKを獲得。自ら左足で狙ったが、東京の壁に当たった。

 東京は、ここまで全試合出場のGK林が前日練習で右膝を痛め、出場を回避。代わって大久保択が長崎からの移籍後、初のリーグ戦出場を果たした。急の出番だったが、前半19分には果敢に飛び出して神戸MF小川の右足シュートを防ぐ。堅実な守りで前半を0-0で終えると、サポーターから択生コールが起きた。

 神戸は後半開始から小川に代えてFWハーフナーを投入。攻勢を強めるが、流れは東京に傾く。後半26分には、右クロスにFW前田が飛び込んでヘディングシュート。タイミングは合ったが、GK正面だった。

 対する神戸は36分、ポドルスキが左サイドを攻略して左足で強烈なシュートを放ったが、わずかにクロスバーを越えた。さらに41分には、左クロスにハーフナーが頭を合わせてゴールへ向かったが、GK大久保択の好セーブに阻まれ、クロスバーに当たって外れた。

 このままスコアレスドローに終わるかと思われた後半43分、大久保嘉が右サイドへ展開。これをMF室屋がワンタッチで中央に折り返すと、後半27分から途中出場していたFWウタカが右足で流し込み、ホームでは約3カ月半ぶりの勝利、3カ月ぶりの連勝につながる決勝弾となった。