大宮アルディージャが20日、さいたま市内で大宮ユースと練習試合(45分×2本)を行い、5-1で快勝した。

 前日19日のアウェー・サガン鳥栖戦は、伊藤彰監督(44)が就任後、初の完封負けを喫した。この日は鳥栖戦に出場しなかったMF茨田陽生(26)が1得点、FW大前元紀(27)が1得点1アシスト、鳥栖戦で途中出場したFW清水慎太郎(24)も1得点1アシストと躍動しアピール。

 伊藤監督は「もともと力を持っている選手たち。期待通りリーグでもやってもらえれば」と話した。失点場面は最終ラインの連係ミスで、試合後はすぐに指揮官がDF高山和真(21)とミスが起こった経緯などを話し合い、反省会も行われた。

 26日には17位のサンフレッェ広島との対戦が控える。勝ち点2の中に、17位広島、16位大宮、15位コンサドーレ札幌、14位ヴァンフォーレ甲府がひしめき、残留争いも混沌(こんとん)としてきた。

 鳥栖戦は、前半の決定機を決めきれず、0-3で敗れた。広島戦に向け今夏加入したMFマルセロ・トスカーノ(32)、MFカウエ(28)を含め攻撃面の連係の強化を図っていくという。指揮官は「スコアは完敗ですが、内容は、特に前半は悪くはなかった。今週の1週間は、しっかり点が取れるように、なおかつ守備も、カバリングも含めしっかり改善できるようにしていく」と話した。直近10戦で勝ち点を積み上げ、札幌、甲府を射程圏にとらえ、指揮官は「ここからがチャレンジ」と広島戦の必勝を掲げた。