平畠 「そんな中で今シーズンは杉本健勇選手がかなり得点を取っていますが、蛍選手から見て今シーズン(杉本選手は)いかがですか?」

 山口 「去年からサイドをやっていたので、それでも点を取っていましたが、今年一番前に固定されて最初はやっぱり去年のプレースタイルがあるからちょっと難しいかなというのもありましたが、でも今はストライカーとして迫力もあると思いますし、技術ある上に点が取れるところに泥臭く入っていけるからこそ点が取れているのだと思います」

 平畠 「これまあポジションが去年と違うと思うんですけど、他のこと考えると今年なんか変わったのか、去年もそのままやったけど点取れてるんですよなのか。スムージー飲むようになりましたなのか(笑)」

 杉本 「本当に変わったのはポジションだけだと思います。最初の試合はちょっと戸惑いというか、左サイドに逃げたいっていう風にずっと思っていて、左サイドがやりやすいなと思ったりしてたんですけど、でも自分が本当にやりたかったポジションは一番前だったので、逃げたらあかんしやるしかないなっていう気持ちに切り替わった瞬間にちょっとずつ慣れてきたというか」

 平畠 「自分の中でも葛藤というか」

 杉本 「結構ありましたね。正直」

 平畠 「でもやっぱり(点を)取れ出すと元々FWの感覚が更に出てくるというか」

 杉本 「そうですね。最初に点を取ったのがダービーやったんですけど、2点取れて自信になりましたし、あの試合はポイントだったんじゃないかと思います」

 平畠 「杉本健勇選手って決まったゴールパフォーマンスってあります?」

 杉本 「いや、ないですね」

 平畠 「あの感情のままにっていうのが良いなって思うんですけど、自分の中で(パフォーマンスを)作ろうかなってうのはあるんですか?」

 杉本 「全然ないですけど、ゴールを決めたら興奮して「うわー」となってしまうんで(笑)」

 平畠 「逆に心配なのが、決め損なって感情高ぶりすぎてポストに「うわー」ってやるじゃないですか? あれ大丈夫かなって。あれで怪我したらどうすんやと(笑)あれ結構痛いでしょ?」

 杉本 「あれ1回グーで思いっきりいったら(拳が)でめちゃくちゃベローンって捲(めく)れて(笑)」

 池田 「やっぱりあるんですね!ケガ(笑)」

 平畠 「でももう抑えきれへんというか、何やってんねん俺!みたいな?」

 杉本 「自分に怒ってるって感じで」