清水エスパルスはアウェーでヴァンフォーレ甲府に完封勝利を挙げ、連敗を3で止めた。

 後半25分、GK六反勇次(30)のロングボールを、MFミッチェル・デューク(26)が相手DFと競った際に頭を打ち、痛がりながら、ゴールに背を向けた状態でヒールパスを出した。パスを呼び、動きだしていた途中出場のFW北川航也(21)が、絶妙なトラップから豪快に右足でニアサイドに決めた。

 トリッキーなプレーでアシストしたミッチェル・デュークは「ヘディングでぶつかって痛いと思ったけど、ちょっと見たらボールがあった。航也の素晴らしいゴールだった」と笑顔。今季3点目を決めた北川は「デュークが後ろ向きだったけど、呼べば(パスが)来るかなと思った。思い切り打てたことがよかった。ゴールが見えたので、シュートしか考えていなかった」と決勝点を振り返った。

 J2降格圏の16位広島とは、勝ち点8差に広がった。J1残留に向け、小林伸二監督(57)は「(順位の)後ろは気にしないで、前に進む」と話した。