今日こそ、後輩の前で理想のゴールを。ベガルタ仙台MF中野嘉大(24)は、今日10日のホーム・サガン鳥栖戦で左ウイングバック(WB)での先発が濃厚だ。6月17日のアウェー同戦(1-1)では値千金の同点弾を決めている。さらに渡辺晋監督(43)が「鳥栖が今の立ち位置で来たら、WBには時間とスペースがある。攻撃で非常に重要になる」と話しており、期待は高まる。

 今季リーグ2得点。だが、武器のカットインからのゴールはゼロだ。7月30日のホーム柏戦でも同点弾を放ったが、中野は「ごっちゃんゴールなんで」と苦笑い。「あの試合(6月の鳥栖戦)で点を取ってから試合に出られるようになった」と好印象だからこそ、「リーグ戦では流れからゴールを決めていない。次に決められたら」と意気込む。

 今季、川崎Fからともに期限付き移籍した、鳥栖MF原川力(24)の存在が、中野を奮い立たせる。6月の敵地戦。1学年下の原川の先制ゴールを見届けた後に途中出場。原川からマークを受けた中で、ゴールを決めてみせた。今季6得点と好調な後輩との再対決。「すごく刺激になっている。僕も負けないように」と期した。【秋吉裕介】