東京ヴェルディのミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(60)は、松本山雅に完敗した試合後の会見で「選手たちを責める気はありません。全てを出した。相手が上回った」と、対戦相手の松本山雅のサッカーをたたえた。

 2日のジェフユナイテッド千葉戦でゴールを決めたFWドウグラス・ヴィエイラ(29)に代わり、この日はFWカルロス・マルティネス(31)を先発に起用したが、不発に終わった。後半8分にマルティネスと交代で入ったヴィエイラが、同39分にゴールを決めて1点差としたが、及ばなかった。

 監督会見の質疑応答の中で、取材陣から「ハードワークが今季の強みだと思うが、プレスの弱いカルロスに何を求めた?」と質問が飛んだ。ロティーナ監督は「カルロスとドウグラスはキャラクターが全然違う。ドウグラスが今週、トレーニング出来ていないので、カルロスを先発させた」と答えた。クラブ関係者によると、ヴィエイラは試合に出られる状態ではあるものの、右足を故障しており、大事を取っているという。

 ロティーナ監督は「ドウグラスは100%ではない。次に100%でやってほしい」と、16日の横浜FC戦(ニッパツ)での、ヴィエイラの完全復帰に期待した。【村上幸将】