36歳10カ月13日のゴールで初の4強を狙う。浦和レッズと川崎フロンターレのACL準々決勝第2戦は今日13日、埼玉スタジアムで行われる。8月の第1戦を3-1で制した川崎FのMF中村憲剛は、ゴールを決めれば09年5月のACL・1次リーグ水原戦で得点したDF大岩剛(現鹿島監督)の「Jリーグ所属選手のACL最年長ゴール」を1日更新する。会場で会見が行われた12日、「常に決めるつもりでやってますし、チャンスがあれば打つ」と意気込んだ。

 中村は今季、トップ下での先発が多くリーグ戦では6得点。ACLでは5月の決勝トーナメント1回戦のムアントン戦で得点した。「いつでも得点とアシストは狙っている」と話す通り、9日の横浜戦でもチーム最多5本のシュートを打つなど“ストライカー”の色を出す場面が増えた。「積極的にゴールに向かう姿勢を見せることが大事」と得点への意欲を口にした。

 今季は鬼木監督の下で、前からプレスをかける守備とストライカーの資質を磨くことに挑んでいる。「ストライカーの部分はのびしろ。そこに楽しさを見いだしつつある」と成長を楽しむベテランが、記録弾で初のACL4強に導く。【岩田千代巳】