来季の新監督選定を始めているFC東京が、ガンバ大阪の長谷川健太監督(52)を上位でリストアップしていることが24日、分かった。最有力候補だった前広島監督の森保一氏(49)が、20年東京五輪の男子監督候補に急浮上。森保氏が日本協会入りした場合に備え、今季限りでG大阪を退任する14年のJリーグ3冠監督の調査を本格化したという。

 東京は今季、FW大久保嘉やMF高萩ら大型補強を敢行したが、リーグ戦は11位と低迷。天皇杯とルヴァン杯も敗退し、今月10日に篠田監督の解任と安間ヘッドコーチの暫定昇格を決めた。並行して来季強化を進めており、これまで限られていた監督にかける予算の拡大も視野に、優勝経験のある指揮官の人選に着手。育成も重視しており、A代表でブレークしたMF井手口やオランダ1部フローニンゲンに移籍したMF堂安らを育てた長谷川氏が浮上した。今も自宅は都内にあり、生活面の支障もない。

 同様に、元鹿島監督で00年に3冠を達成したトニーニョ・セレーゾ氏(62)の情報収集も開始。かつてはMF小笠原、近年はMF柴崎やDF昌子を育てた手腕を評価し、13年ACL準優勝監督(韓国FCソウル)の崔龍洙氏(44)とともに候補に浮上した。新監督は10月中旬をめどに決める。