ケガで離脱していた清水エスパルスのMF増田誓志(32)が、次節アウェー大宮アルディージャ戦(30日)で復帰する可能性が高まった。28日、清水三保グラウンドで行われた非公開練習に参加。入念なケアを行い「コンディションは上がっている。もう不安はない」と話した。紅白戦ではボランチでプレーした模様で、積極的に声を出していたという。小林伸二監督(57)は「増田が入るとコーチングの声が出て、組織的になる。ミドルシュートでブレ球も打てるし、違いが出る」と期待していた。

 増田は8月9日に清水に新加入。リーグ2試合に出場したが、同25日の練習中に左太ももの肉離れを負い、全治4週間と診断された。加入直後の負傷で無念の離脱となったが、リハビリを経てようやく練習にも完全合流。「ここまで、できることはやってきた」と力強く話した。

 韓国・蔚山時代の14年3月から、大宮に期限付き移籍。19試合に出場し1得点を挙げた。J1残留をかけた古巣との対戦に向けて「お世話になったクラブだし、スタジアムもよく知っている。そこで出たいという気持ちはある」と明かした。チームは2連敗中で、J2降格圏の16位甲府と勝ち点4差に迫られている。「少しの差が、勝ち点を取れるかどうかになる。チームが集中できるような声を出したい」。経験を生かし、チームをまとめる。【保坂恭子】