ホームの京都サンガFCがジェフユナイテッド千葉を下して、9試合ぶりに白星を飾った。千葉は2連敗を喫した。

 試合終了間際、京都が試合を動かした。後半45分、途中出場のMF田村亮介(22)が相手のクリアボールに反応。ペナルティーエリアわずか外から右足を振り抜き、ネットに突き刺した。「(シュートは)ちょっとそれたと思ったけど、ネットが揺れてて『入ってるやん』と。初めてで喜び方知らんけど、みんなが駆け寄ってくれた」。仲間の輪の真ん中で満面の笑みを浮かべた。

 プロ入り4年目で、J1、J2の若手を集めたJ-22選抜のメンバーとして出場したJ3ではゴール経験があるものの、トップチームとしては初得点。布部陽功監督(44)は「田村は波がある選手。だけど、その波も見せず、1人残ってシュート練習するなどひたむきに練習していた。普段の練習の成果が出てよかった」と目尻を下げた。

 17位と順位に変動はないが、勝ち点を42に伸ばした布部監督は「8、9月(に勝てなかった分)を取り返さないといけない」。田村も「まだまだ頑張らないといけない」と力を込めた。7月29日FC町田ゼルビア戦以来、約2カ月ぶりの勝利を自信に変えて、次節10月8日アウェーのカマタマーレ讃岐戦に向かう。