清水エスパルスが、今月7日に行う練習試合を急きょ非公開に変更した。5日、クラブが発表した。

 本来は、清水三保グラウンドで静岡産大と対戦し、サポーターにも公開する予定だった。だが、14日にジュビロ磐田との「静岡ダービー」を控えており、磐田側からは「視察したい」と連絡も入っていた。当初、小林伸二監督(57)は「(磐田に)見せますよ。『どうぞ』ということです」と話していたが、その後に急転。現在13位でJ2降格ライン16位甲府と勝ち点2差。緊迫した状況であり、選手が集中できる環境で試合を行うことを優先させたようだ。

 一方で、チームの状態は良化している。MF河井陽介(28)DF犬飼智也(24)ら離脱していた選手が次々と練習に合流し、コンディションも上がっている。小林監督は「(プレーできる)全選手を起用する。練習試合を見て、ダービーの起用を判断しようと思う」と話した。ダービーへの試金石となる一戦に、万全の態勢で臨む決意だ。【保坂恭子】