柏レイソルが川崎フロンターレに競り勝ち、2大会ぶりに4強進出を決めた。21日のリーグ戦から7人先発メンバーを入れ替えた川崎Fに対し、ベストメンバーで臨み、後半16分にショートコーナーからFWクリスティアーノが強烈な25メートルミドル弾を決め先制した。90分を通し、川崎Fのお株を奪うプレスとボール保持で相手のシュートをわずか3本に抑え、スコア以上の完勝だった。

 右サイドを切り裂き、再三好機を演出したFW伊東は、対峙(たいじ)した川崎Fの日本代表DF車屋を再三脅かし「大学時代にもやっていて特長も知っていて負けたくないなと思っていた。勝ってはないけど、うまくできた」と手ごたえを口にした。

 視察した日本代表のハリルホジッチ監督は試合後「伊東は気になる選手」と名前を挙げた。国内組が出場する12月の東アジアE-1選手権に選出される可能性もある。伊東は「まずはチームのために自分の特長を出してやっていければ、おのずと見えてくる」と代表の舞台を見据えた。