清水エスパルスのDF松原后(21)が、2試合ぶりの先発へ燃えている。27日、清水三保グラウンドで次節アウェーFC東京戦(29日)に向けた非公開練習を行った。定位置の左サイドバックでの先発が決定的で「自分にとっても、チームにとっても1試合1試合が勝負になる」と意気込んだ。

 失敗を糧に、はい上がる。14日に行われた静岡ダービーのホーム・ジュビロ磐田戦(0-3)、前半ロスタイムに乱暴な行為で一発退場。プロ入り後初の退場処分にショックを受けたが、主将FW鄭大世(33)らからの励ましの言葉もあり、前を向いた。「俺は、失敗しないと気付かない。教訓として、プラスにとらえたい」。

 チームはJ2降格圏の16位サンフレッチェ広島と勝ち点3差で、リーグ残り4戦。残留争いをしている中で1試合の出場停止処分を受け、前節ベガルタ仙台戦(21日・0-0)はテレビ観戦だった。「自分が入ったら、というイメージを考えていた。攻撃の起点として、自分のスタイルを出していきたい」。ピッチの上で、冷静にファイトする。【保坂恭子】