前節14位の京都サンガFCは何とかドローに持ち込んだものの、29日に松本が勝ち点3を挙げた時点で、昇格プレーオフ(PO)圏内の6位以内が絶望となる。

 京都は前半22分、MFハ・ソンミンがこの日2度目の警告で退場処分。1点をリードしながらの痛恨のプレーで、その後は数的不利となって逆転を許した。後半28分に直接FKから相手DFに当たる幸運なオウンゴールで何とか同点に追いついたが、勝ち越す余力は残っていなかった。

 布部監督は「勝たなければいけない現状だったが次につなげたい。ダメージは相手の方が大きいはず。選手はよくやった」とたたえた。一方で退場処分となったハ・ソンミンのプレーについて「今日の退場はいらないです。どれだけチームに迷惑をかけたか」と語気を強めた。前半5分に先制点を挙げたMF仙頭は「10人でプレーする時間は長かったが、一丸になってできたのではないか」と手応えも口にした。

 京都は昇格PO制度が導入された過去5年、3度もPOに進出しながら勝負弱さに泣かされてきた。今回はそのPO進出さえ、ほぼ絶望的な状況となっている。