V・ファーレン長崎が初のJ1昇格を決めた。ホーム最終戦で3-1とカマタマーレ讃岐を破って勝ち点77とし、1試合を残して自動昇格の2位を確定させた。

 就任5年目で高木琢也監督の思いが結実した。06年の横浜FCに次いでJ1に導き「言葉に言い表せないくらい感動しています」と瞳を潤ませた。有明SCとして創設以来499試合目でのJ1昇格といい「長崎県民の代表として、選手にありがとうと言いたい」と感謝した。現役時代は184センチの大型FWで「アジアの大砲」と呼ばれた。監督としては細かい観察眼と緻密さが光る。分析が得意で、データを駆使して相手を丸裸にする。経営問題が噴出し選手の不安を知ると「ピッチの責任は全部自分が背負うから思い切りプレーしてくれ」とおとこ気を発揮。50歳の誕生日前日に、大きなプレゼントをもらった。