試合のなかった18日での優勝は決まらなかった鹿島アントラーズは19日、茨城・鹿嶋市内でJFLソニー仙台で練習試合を行った。

 変則3本(45分、30分、30分)で行い、FW金崎夢生(28)、DF昌子源(24)らベストメンバーで臨むも、相手に先制を許した。最終的には、金崎の同点弾など、4-1で勝利したが、勝てば優勝が決まる26日の柏戦(カシマ)に向け、試合勘などに不安の残る内容だった。

 16日に日本代表欧州遠征から帰国したばかりの昌子も直訴して先発したが、「チームとして、うまくいかなかったところが多い。全然だめ。自分自身も体が重く感じたし、まだ太陽を見ると目が開かない。遠近感が合わない」と時差ボケが抜けきっていない様子。「中1週間の(柏)レイソルさんと、3週間空いている鹿島では試合勘みたいなものの差が出てくるかもしれない。でも、ここでうまくいかないことが分かったことを、前向きにとらえないと。今日の失点は重く思わないといけない」と決戦に向けた立て直しを誓った。

 「まだ何もなし得ていないと」と気を引き締め直すとともに、「柏戦で優勝を決めて(最終節)磐田戦で歴史的な勝ち点を更新」と目標を再確認した。2年連続9度目優勝を確実に手にし、年間勝ち点74を挙げた15年のサンフレッチェ広島超えのダブル達成に意欲を示した。