ジェフユナイテッド千葉が24日、J1昇格プレーオフ準決勝の名古屋グランパス戦(26日、パロ瑞穗)に向けて、千葉市内で練習を行った。

 ファン・エスナイデル監督(44)は練習後、取材に応じた。まず、7連勝で大逆転のプレーオフ進出を決めた19日の横浜FC戦後に発表された来季の続投について聞かれ「うれしいです。来季、また続けることに希望を持ってやっています。今年より、まだまだ強くしたいですし、来年、クラブとしてどのように成長できるか楽しみです」と笑みを浮かべた。

 プレーオフで戦う名古屋は、11日にアウェーで対戦し、後半9分からの11分間で3ゴールを奪い3-0で大勝。J2での初対決となった3月11日のホーム戦でも、2-0で快勝した“お得意さま”だ。今季3度目の対戦で、どう戦うのかと聞かれると「僕らがやり方を変えて戦うと思いますか? 変えません。やり方は同じ」と即答した。

 エスナイデル監督は、DFラインを高く設定し、高い位置からプレスをかけるハイライン・ハイプレッシャーの攻撃サッカーを一貫してきた。一方、名古屋の風間八宏監督は、ボールをつなぐサッカーを徹底しており、両チームには個性がある。エスナイデル監督も「両チームはやりたいことが明確になっている」と認めた。

 その上で「我々は、試合が始まった瞬間から、どんな展開になろうとも準備はしている。仮に2チームが戦い方を変えたとしても、変えなかったとしても、全く同じ試合展開になることは、絶対にあり得ない。違った展開が起こると思うので、準備は必ずしていないといけない」と淡々と語った。

 2週間前に戦ったばかりで、手の内を知り尽くす相手との対戦はどうかと聞かれると「短い間に同じチームとやるアドバンテージ、長所、短所があるか分からないが、こういう意味のある重要な試合は楽しくて、しょうがない。相手は、ああいうビッグクラブ。スタジアムの雰囲気も、すばらしい。こういうゲームは、私がプレーしたい。楽しむことだけを考えています」と強調した。【村上幸将】