全国高校サッカー選手権が今日30日、東京・駒沢陸上競技場で開幕する。大会は48代表校が参加し、首都圏9会場で行われる。

<展望>

 2連覇が懸かる青森山田が優勝争いの軸になりそうだが、同ブロックに夏の全国高校総体王者の流通経大柏(千葉)も入り、激戦区となった。前回準優勝の前橋育英(群馬)も力がある。

 21大会連続出場の青森山田はヴィッセル神戸入りするMF郷家、J2モンテディオ山形加入のFW中村らを中心に高い得点力を誇る。流通経大柏は高校総体で5試合合計1失点と堅守が持ち味。同ブロックはU-18(18歳以下)日本代表でも活躍するFW安藤を擁する長崎総合科学大付や中京大中京(愛知)、関東第一(東京B)など強豪校も入った。

 前回準優勝のメンバーが多く残る前橋育英は双子のMF田部井兄弟が中盤を担い、総合力は高い。順当に勝ち上がれば前々回の王者で、U-18日本代表のDF阿部らを擁する東福岡と3回戦でぶつかる。

 得点センスが光る山梨学院のFW加藤、清水エスパルスに入る神村学園(鹿児島)のMF高橋、来季J2の大宮アルディージャ入りする昌平(埼玉)のFW佐相ら攻撃陣に好素材が多い。