初8強にコマを進めた長崎総合科学大付は、優勝候補の前に3失点で敗れた。前半は相手攻撃陣をなんとか封じて0-0で折り返したが、後半4分にロングスローから失点を許すと、同10分に追加点を挙げられて完全に劣勢に回った。

 終了間際にも3点目を決められて万事休す。国見を率いて出場した04年度大会以来、13大会ぶりの4強を狙った小嶺忠敏監督(72)は「完全に力不足。答えは簡単です」とシンプルに力負けを認めた。

 累積警告のために出場停止だったエースFW安藤瑞季(3年)は、敗戦の瞬間、スタンドにいた。出場できずに高校生活が終わったことに「悔しいが、みんな最後まで頑張ってくれた。そんな姿を見て、オレは泣いたらいけないと思った」と必死に涙をこらえた。内定しているC大阪では「年上がライバルだし、結果を求めて頑張りたい」と最後は前を向いた。