J2ジェフユナイテッド千葉のファン・エスナイデル監督(44)は、1-4と大敗も「今日の試合は、意味のある試合だったと思います。次に向けての、いろいろな結論を出すことが出来ると思う」と内容には一定の満足を示した。

 この日は、対戦相手の柏レイソルから加入のDF増嶋竜也(32)、サンフレッチェ広島から新加入のMF茶島雄介(26)、モンテディオ山形から新加入のDF高木利弥(25)、アルゼンチンの名門ロサリオ・セントラルから加入のGKロドリゲス(28)の4人を先発に送り出したが、各選手が躍動。前半は、1月30日にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフで公式戦を先に戦っている柏を、運動量と連動性で上回った。

 エスナイデル監督は「公式戦を1試合消化して仕上がりが良く、本当にトップクラスのチームと試合が出来た。速く、すばらしい選手がたくさんいた違いも少しあったでしょう。でもフィジカル的には満足しています。サッカー的にも前半は特に満足している。いいことをたくさんした。僕らより、かなり強い相手に、あんなにいい攻撃、いいサッカーが出来た意味で全体的に満足している」と絶賛した。

 一方、後半で立て続けに4失点したことについて、前半1分に柏のファウルからのリスタートが早かったことで、審判団をチクリと刺す一幕も。

 エスナイデル監督 どんな試合も負けたくないですが、彼らの方が決定率が高かったのは認めないといけない。選手に言ったのは、後半の入りをもっと良くすること。それは我々だけじゃなく審判も入りを良くしなきゃいけない。というのはボールが動いていたし、オフサイドだったかもしれない。そういう意味では審判も目を覚まして、起き上がって注意をして欲しい。

 自軍の選手の問題点をしっかり指摘しつつも、ジョーク混じりに審判にも苦言を言い、笑った。

 新戦力のフィット感については「いいと思います。フィットして、いい道を進んでいる。来た選手(新戦力)は好きです。今までより少し、攻守にプラスアルファしてくれると思います」と手応えを口にした。

 一方、4失点した後半については「こういう試合で、後半途中で入っていくのは難しい。システムも変えたり、練習でもほとんど試していないシステムも試した。後半の責任は私にある。サッカー選手のせいではない。ただ後半は、もっと集中して入らないといけない」と、チームをテストした自らの責任であることを強調した。

 その上で「もっと集中するのは全員…審判もです! 審判もです! お願いします!」と念を押し、ニヤリと笑った。【村上幸将】