ヴィッセル神戸はFWハーフナー・マイク(30)の同点弾で引き分けに持ち込み、勝ち点1を奪った。

 0-1の後半42分。FWポドルスキの浮き球気味の縦パスをFWウェリントンが落とすと、FWハーフナーが反応した。「競り合いにウェリントンが勝つはずだから、フリーなポジションで受けて(シュートに)いければ」。狙い通りのボールに左足を振り抜いてネットを揺らすと、両手を挙げて喜んだ。「後半はいい姿勢で戦えて、勝ち取った勝ち点1」と目を細めた。

 試合開始早々に失点すると、パスに精彩を欠いてリズムをつかめなかった。だが、ハーフタイムに吉田監督から「慌てる必要はない。絶対自分たちのサッカーはできる」と鼓舞されたチームは後半に一変。狙い通りにボール保持率を高め、終始優位に試合を進めた。吉田監督も「後半は自分たちのサッカーができた。決定機は何度もあったし、決め切れたら勝てた。勝ち点1をポジティブに捉えて、ホームに向かいたい」。ハーフナーも「反省点を生かしてホーム開幕戦で勝ち点3を取れるよう頑張りたい」と、次節3月3日の清水とのホーム開幕戦に向けて気持ちを切り替えた。