明大からジェフユナイテッド千葉に加入したルーキーDF鳥海晃司(22)が、東京ヴェルディとの開幕戦で途中出場し、Jリーグデビューを果たした。

 前半9分、柏レイソルから新加入のDF増嶋竜也(32)が、東京VのFWドウグラス・ヴィエイラ(30)を後ろから倒し、1発レッドで退場したことを受け、同12分に司令塔のMF町田也真人に代わってピッチに立つ“緊急登板”だった。DF近藤直也主将(34)とコンビを組み、体を張った守備を見せたが、後半3分に先制を許した。同36分には両足がつってピッチに倒れ込み、それでも立ち上がりプレーを続行。同41分にFWラリベイ(33)のゴールで追いついたが、同45分にセットプレーから決勝弾を許して敗戦。ほろ苦いJリーグデビューとなった。

 鳥海は「0-0でDFに入ったので、無失点で勝つことを目標に入りました。全然、出来なかった部分が多い。準備していたんですけど、入って勝たせられなかったのが、すごい悔しい。1点返してくれて引き分けという中で、CKで入れられてしまうというのは、まだ突き詰められる部分かなと思います」と失望感を吐露した。

 出来なかった部分の、具体的な内容を問われると「足が後半、つりかけてからプレーの質がすごい落ちたことを感じますし、前半のプレーの強度を継続できなければ通用しないなと思いました」と反省した。そして「後半から出る準備は、すごいしていたので…でも、急な形であれ、こなさければプロじゃないと思うんで、すごい悔いが残りました」と自らにダメ出しを繰り返した。

 あらためてJリーグデビューした思いを聞かれると「すごいうれしいですけど、結果がついてこないと満足いかないという気持ちが今は大きい。チームを勝たせるために体を張って守る」と3月4日の水戸ホーリーホックとのホーム開幕戦での巻き返しを誓った。【村上幸将】