ベガルタ仙台のGK川浪吾郎(26)が、チームの危機を救い、引き分けに持ち込んだ。

 前半38分だった。ボランチで先発した仙台DF板倉は、横浜F・マリノスMFダビド・バブンスキーからボールを奪おうとするも、右足を蹴りこんでしまい、レッドカードで退場。板倉は右足を痛め、担架に乗せられピッチを去った。数的不利になった仙台は、システムを5-4の0トップに変更した。その後は一方的に攻められ、枠内シュートを10本浴びた。

 だが、川浪がスーパーセーブを連発し防いだ。後半ロスタイム5分の横浜FW伊藤のシュートも好セーブ。直後に試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。

 川浪は今季、新潟から完全移籍で加入し、前節新潟戦で初先発。この日が今季公式戦2戦目だった。「途中から1人退場してすごく苦しい状況だったが、みんなが走ってくれてコースを限定してくれた。(ハーフタイムは)割り切るところは割り切って、絶対チャンスくるからと話し合った。前節(ホーム新潟戦)はラストに(点を)取られてしまった。2引き分けだけど、次につながった。1次リーグを突破できるように」と振り返った。