ホームで過去6戦全勝だったコンサドーレ札幌に勝つことができず、サポーターからブーイングを浴びた鹿島アントラーズだが、明るい話題もあった。

 開幕前に左膝蓋靱帯(しつがいじんたい)を損傷したMFレアンドロ(24)と、昨季最終節で右膝内側側副靱帯を断裂したDF西大伍(30)がともに途中出場を果たした。

 レアンドロは後半29分にMF安部裕葵(19)に代わって右MFへ。西は後半ロスタイムにMF永木亮太(29)に代わってボランチに務めると「点を取りに行くことじゃないか」と考え、こぼれ球に反応。ペナルティーエリア外から右足ボレーを放ったが、ゴール上に外れた。「1発行きたいなと思ったけど…」。わずか数分の出場時間では、さすがに仕事はできなかった。

 それでも119日ぶりに公式戦に戻ってきた西は「相手が良かった。自分たちだけでやるスポーツではないので」と古巣の札幌をたたえた上で「もうちょっと、試合の中で(流れを)変えられる可能性はあったかなと思います」と振り返っていた。