ガンバ大阪は今日21日、ホームでセレッソ大阪との大阪ダービーに臨む。古巣との初対戦を迎えるレビークルピ監督(65)は逆境に打ち勝ち、勝利の波を引き寄せる。

 C大阪FW柿谷曜一朗(28)は、かつての恩師との対戦を楽しみにした。「何よりレビー(クルピ監督)とやるのが楽しみ。俺らにとって(いつもとは)違ったダービーになる。『あいつすごい。やっぱりいい選手だ』と思ってもらえるよう頑張るだけ」。その言葉には、父親と再会するような思いが詰まっていた。

 レビークルピ監督がC大阪の指揮官時代。だれよりも柿谷の才能にほれ込んでチャンスを与えた。また度重なる練習への遅刻を問題視して、「このままではダメになる」と、当時19歳の柿谷をJ2徳島へ期限付き移籍させた。

 「いろいろ教わって、ぶつかって、思い出深い監督。突き放されもしたけど、信頼しあって自分を大きくしてくれた。『おまえは代表に入れる』と言われ続けて、実際入れたし」。今季、ここまでチームトップの3得点と好調。「成長したところを見せたい」。今はG大阪を率いる敵将に、あらためて才能を見せつける。【実藤健一】