名古屋グランパスの風間八宏監督(56)は、浦和レッズ戦で公式戦デビューした特別指定選手のFW榎本大輝(21=愛知・東海学園大4年)について「(練習参加の期間は)すごく短い間の中ですけど、個人の戦術、チームの戦術を理解して、よくやったと思う」と高く評価した。

 質疑応答で榎本の評価を聞かれると「前半は非常に良かった。1番は、トライするというのが、すごく良かった」と前向きな姿勢を評価した。来季の加入が内定しているが「それ(トライするプレー)を大学で続けていって、たくましい、試合を決められる選手になって欲しい」と期待した。

 一方、試合については「リズムは非常に良かったと思います。ただ2点…1つはラストのプレーで、しっかり最後までいくというところの1つ1つの個の力は必要。あれだけ攻め込みながら自分たちのミスで決められる。その2つが見えた試合だと思います」と総括した。

 1試合を残して、1次リーグ敗退が決まったことについては「結果はこうなった。次を考えるしかない」と気持ちの切り替えを強調した。その上で「崩されるというより、崩れていった。ボールを失わなくてもいいところで失った。それが、どこで出るかは個人のミス。90分でいい時間、乗っていく段階で、しっかりプレーしなければいけないと学ばなければいけない…そういう失点。まだまだ個人のところの戦術を上げていければブレずにやれる」と、個人戦術を含めた選手個々の能力アップの必要性を強調した。【村上幸将】