J2アルビレックス新潟は今日12日の第14節、ジェフユナイテッド千葉とアウェーのフクダ電子アリーナで対戦する。ルーキーのFW渡辺新太(22)が3試合連続ゴールを狙う。前節大分戦は得点こそ決めたが、1-2で惜敗した。今節は2得点を宣言。2試合ぶりの勝ち点3獲得と、現在チーム内得点王のFW河田篤秀(25)の今季4得点に並ぶことを狙っている。

 強気な言葉は真実味を感じさせる。「2点取ります。河田さんに並びます」。渡辺新は3戦連続ゴールを自身プロ初の1試合複数得点で飾るつもりだ。第12節金沢戦で左前距腓(ぜんきょひ)靱帯を損場し、離脱中の河田は4得点。合計2点の渡辺新が予告通りの結果を残せば追いつく。

 複数得点も連続ゴールも、当然、勝利を意識してのもの。前節大分戦で得点しても敗れただけに、素直には喜べなかった。「千葉はラインが高いので、どんどん裏を狙う」とイメージはできている。現在3試合連続スタメン出場中でポジションはいずれも本職のFWではなく左サイドハーフ。鈴木政一監督(63)は「その方が周囲を見やすい。それに結果も出ている」と千葉戦でも同じ位置で起用する方針だ。

 得点を重ねながら精度アップを図ってきた。ジェルソンGKコーチ(46)のアドバイスでシュートの際にボールを置く位置を、体の横ではなく斜め前に修正した。「そうすれば相手の守備に足を出されない。シュートも思いきり振れる」。練習から手応えを感じている。

 求めるのは勝利に直結するゴール。「自分がゴール前に入る回数が増えれば、得点の機会チャンスも生まれる」。チームが12位と低迷する中、起爆剤としての存在感と自信を漂わせた。【斎藤慎一郎】