Jリーグは今日15日、25周年を迎える。

 「ワールドカップ出場のために」発足したJリーグ。93年の開幕戦は、日本リーグ時代から「2強」のヴェルディ川崎(読売クラブ)と横浜マリノス(日産自動車)が対戦した。その1週間前にW杯1次予選突破を決めた代表選手が、両チームに分かれ、86年W杯予選組の木村和司、水沼貴史が活躍して、横浜Mが歴史的な勝利を挙げた。

 その5カ月後、日本はアジア最終予選でイラクと対戦。横浜Mから3人、V川崎から6人が出場したが、ロスタイムの失点で初出場を逃し、開催地から「ドーハの悲劇」と呼ばれた。ただテレビ視聴率は48・1%を記録。多くの国民がW杯を知り、Jリーグブームが到来。

 4年後の97年にドーハ組のカズと北沢、井原がW杯最終予選イラン戦で初出場へ導き、日本は「ジョホールバルの歓喜」で沸いた。日本サッカーの過去と未来をつなぐ歴史的な開幕戦。夢だったW杯に6大会連続で出場する転換期の一戦だった。