J2アルビレックス新潟は今日16日の第19節、アビスパ福岡とアウェーのレベルファイブスタジアムで対戦する。FW渡辺新太(22)が第16節岐阜戦以来、2試合ぶりのゴールを狙う。新潟は現在2連敗で逆転負けが続いている。首位福岡相手に渡辺新がゴールをこじ開けて連敗を止める。

 連敗ストップのため、渡辺新がゴールを奪う。「(前節東京V戦で)取れなかった。本当は毎試合決めなければならない。気負わなければ大丈夫」。岐阜戦の先制点以来、今季6得点目に自信を見せる。

 プロ初ゴールを決めた5月の第12節金沢戦から、ここ6試合で5得点。「当然、注意される」。鈴木政一監督(63)が言うように、相手にとっては要警戒の選手になった。「裏に抜ける動きは見られている感じ。相手のセンターバック同士が僕のマークを受け渡す声が聞こえる」。渡辺新も気づいている。

 もちろん、引く気はない。得点につなげるためには、少しでも多くチャンスをつくりたい。そこにもかかわっていくつもりだ。「中盤に下がってボールをもらったり、相手のセンターバックと1対1になりすぎないようにしたり。最後はゴール前で力を出したい」。ツートップを組むFWターレス(23)にも、中央で構えているように要求。「その周囲で自分が動く」。得点のイメージはできている。

 得点源の渡辺新に鈴木監督は「たとえ入らなくてもアクションを起こし続けてほしい。10本打って9本外しても、1本決まればそれが勝ちにつながる」と期待をかける。渡辺新も十分に承知。「先制してから、相手にボールを回させるくらいの意識で守備をして、そこからもう1点取る」。主導権を握り、勝負を決めるゴール。自分で取りに行く。【斎藤慎一郎】