なでしこリーグのマイナビ仙台は23日、ユアスタ(仙台市)でINAC神戸とカップ戦で激突する。チームは5日、越後和男前監督(52)が辞任し、16年まで指揮を執った千葉泰伸監督(47)が就任しリスタートを切っていた。試合直前の実戦形式の練習では、選手たちのプレーを確認し「この試合の勝敗が決勝トーナメントに進出できるかどうかを大きく左右する。なんとか勝ちたい」と言葉に力を込めた。

 12年の創設からチームを5年間率いた。13年にチャレンジリーグからなでしこリーグに昇格。15年にはリーグ1部で過去最高の年間2位、皇后杯は2大会連続4強と強豪チームに成長させた。復帰戦となった9日のノジマステラ神奈川相模原戦は、今季最多得点の5-1で圧勝し、波に乗る。

 今季の目標を「カップ戦での決勝トーナメント進出」。現在は2勝2分けの4戦負けなしでBグループ3位につけており、予選通過ができる1位を狙う。そのために「弱点である守備を強化し、FW浜田遥(25)や主将のMF安本紗和子(27)らを中心としたスピーディーな攻撃を生かしたい」とビジョンを示す。チームの現状をも知り尽くす名将の復帰は、間違いなく起爆剤となる。【神稔典】