誕生日を迎えたJ2モンテディオ山形のMF汰木(ゆるき)康也(23)が3日、後半戦スタートへ向け気持ちをあらたにした。7日のアウェー横浜FC戦へ向け調整を行い、練習後に仲間から水シャワーで手荒い祝福を受けた。今季はスーパーサブとして1ゴール1アシスト。チームもリーグ9戦負けなしと好調で、「汰木ゾーン」と称される左45度からの仕掛けで昇格ロードを開く。

 昨季は37試合出場で2ゴール。27試合ノーゴールが続くなど壁にぶち当たったが、今季はベンチの切り札として欠かせない存在だ。視野が広がり、小林成豪(24)南秀仁(25)の両MFとの連動性が高まったことで、プレーの幅が見違えるように広がった。「周りの選手と絡みながらのいい崩しが増えてきた。個のアイデアとクオリティーを高めて、相手が怖がるプレーをガンガン仕掛けていきたい」と自信ものぞかせた。

 昨年に比べ出場試合こそ減ったが、任された時間内で仕事を果たす。「1点リードか1点ビハインドかでパワーの使い方も違うが、途中から入ったら得意のゾーンでスイッチを入れたい」。J2屈指のイケメンドリブラーが、一皮むけた姿を見せる。【下田雄一】