ジュビロ磐田MF伊藤洋輝(19)が4日、ワールドカップ(W杯)を刺激にさらなる飛躍を誓った。先月17日~28日まで、U-19(19歳以下)日本代表メンバーとしてW杯開催中のロシアに遠征。現地では、日本代表のコロンビア戦とセネガル戦を観戦した。伊藤は「空気感を体験できて良い経験になったし、『出たい』と強く思った」と充実した表情で振り返った。

 帰国後も、ベルギー戦をテレビの前で見守った。初の8強には1歩届かなかったが、下馬評を覆す戦いを見せた“先輩”たちの姿を目に焼き付けた。W杯カタール大会が開催される22年、伊藤は23歳を迎える。その2年前には、東京五輪(オリンピック)も控える。「国を背負って戦う選手たちに、軽いプレーはほとんどなかった」とW杯で受けた印象を語った上で、「東京五輪で活躍して、その先のW杯を目指していきたい。そのためには、まだまだ全体のレベルアップが必要」と自らに言い聞かせるように話した。

 この日は、磐田ヤマハスタジアムでの調整に参加。11日に迎えるJ2山口との天皇杯3回戦、18日のリーグ再開ホーム鹿島戦に向けて約1時間半、汗を流した。伊藤は「まずは試合に出られるようになること。目の前のトレーニングから、W杯で感じたことを意識してやっていきたい」と4年後を見据え、決意を新たにした。【前田和哉】