ガンバ大阪とホームで対したジュビロ磐田は、試合終了間際にDF大井健太郎(34)が同点ゴールを決めて1-1。6試合連続勝ちなしで、4戦連続引き分けとなった。

 磐田は、ホームで6試合ぶりの勝利を狙った。J1川崎Fから加入したFW大久保嘉人(36)が、移籍後初先発。ツートップの一角に入った。名波浩監督(45)は、2試合連続の無得点に終わった前節アウェー鳥栖戦から、大久保を含めて先発3人を入れ替えた。最終ラインでは、右DF高橋祥平(26)と左DF新里亮(28)の位置も替えた。

 0-0の前半23分。MF田口泰士(27)のスルーパスに抜け出したFW川又堅碁(28)が、右足で狙った。同31分には、MF宮崎智彦(31)の左クロスに大久保が頭で合わせた。いずれもゴールには結びつかず、前半は0-0で折り返した。だが、今季最少5本のシュートに終わった直近の敵地2連戦から一変し、決定機を演出。ゴールの雰囲気を漂わせた。

 後半もゴールに迫った。同25分。途中出場のMF松浦拓弥(29)が、左サイドからドリブルでカットイン。相手2人をかわして強烈な右足シュートは放った。しかし、これも相手GKの好セーブに阻まれると、同37分だった。ゴール前のこぼれ球から先制点を失った。終盤に痛すぎる失点を喫したが、同ロスタイムにDF大井が、起死回生のヘッドで同点弾。何とか引き分けに持ち込んだ。

 4試合連続のドローで6戦勝ちなしとなったが、チームには3試合ぶりのゴールが生まれた。意地で奪ったこの1点を無駄にはしたくない。【前田和哉】