川崎フロンターレが、エースFW小林悠(30)の2発で、勝ち点9差で追う首位サンフレッェ広島に逆転勝ちし、連覇に望みをつなげた。

 負ければ広島の独走となる一戦。ともにリーグ最少失点タイの「堅守対決」で、川崎Fは序盤から広島の激しいプレスに押され、苦戦を強いられた。後半11分、広島がDF和田拓也(28)のクロスをFWパトリック(30)が頭で押し込み、先手を取った。

 負けられない川崎Fは後半18分、MF守田英正(23)の浮き球パスに抜けだしたDFエウシーニョが小林にクロス。小林が右足で流し込みすぐさま同点に追いついた。川崎Fはさらに後半32分、MF家長昭博(32)のクロスを、広島DF千葉和彦(33)がペナルティーエリア内で手に当て川崎FがPKを獲得。キッカーの小林が右足でゴール左に突き刺し逆転した。最後は広島の猛攻をはね除け、アウェーで貴重な勝ち点3を手にした。

 広島は5試合ぶりの黒星で2位川崎に勝ち点差を6に詰められた。