打ち合いとなった横浜F・マリノスとベガルタ仙台の一戦は、FW石原直樹(34)の鮮やかな2ゴールなどで仙台が競り勝った。

 まずは前半16分、仙台のDF大岩一貴(29)が自陣から前線へロングボールを送ると、抜け出した石原がそのままダイレクトで右足を合わせてネットを揺らし、先制に成功する。

 横浜も40分に今夏に加入後、初出場初先発を飾った17歳MF久保建英のアシストからDF畠中槙之輔(22)がこちらも鮮やかなボレーシュートを突き刺して同点に追いつく。しかし、ロスタイムに仙台が右CKからFWジャーメイン良(23)が頭で決めて勝ち越し点を沈め、仙台が1点リードで前半を折り返した。

 後半に入っても打ち合いは続く。まずは開始早々の4分にゴール前の混戦から、こぼれ球を横浜のMF喜田拓也(23)が豪快に蹴り込み、再びスコアを振り出しに戻す。

 しかし、仙台もすぐに反撃に動き、9分に右サイドからのクロスに石原が右足でジャンピングボレーシュートをたたき込み、またも勝ち越しに成功する。

 その後は互いに決定機を迎えつつもネットを揺らすことができず試合はこのまま終了。仙台が準々決勝に駒を進めた。