アルビレックス新潟は今季最多の6連敗となった。鈴木政一前監督(63)解任後、ヘッドコーチとして2試合指揮を執り、22日に就任した片渕浩一郎新監督(43)の初戦だったが、完敗に終わった。

「悪天候にもかかわらず、1万人のサポーターが応援に来てくださった。それなのにこのような結果になってしまい、本当に申し訳なく思います」。試合後の会見。片渕監督の表情は終始こわばっていた。

前半14分、裏を狙われクロスを入れられると、それをアビスパ福岡のMF石津大介(28)に決められた。前半32分にはFWドゥドゥ(28)に追加点を奪われた。後半のロスタイムには3失点目でダメを押された。先制されると、ずるずると相手のペースに持ち込まれる今季の負けパターン。これで10試合連続失点。6連敗中の失点は合計18に上る。

徹底してきたはずのクロスの対応、ロングボールのケアが甘く、サイドのプレッシャーでも相手を上回ることができなかった。大宮アルディージャから期限付き移籍し、この日が新潟での初出場になったMFカウエ(29)は「攻守とも迷いながらやっている。迷わず最後までやり切らなければ」と話した。

勝ち点29で順位は19位。J3降格圏の21位熊本(勝ち点26)とは3点差。「今、必要なのはばらばらにならないこと」と片渕監督は言う。低迷から抜け出すきっかけは、まだつかめていない。