ヴィッセル神戸FWルーカス・ポドルスキ(33)が、来日初のレッドカードを食らった。0-1の前半ロスタイム、北海道コンサドーレ札幌MF深井へのスライディングタックルで一発退場。MFアンドレス・イニエスタ(34)も後半途中に交代し、9戦連続負けなし(7勝2分け)だった札幌に1-3で敗れた。

吉田監督は「残念な結果」と話し「映像を見ていないのではっきりとは言えないがイエロー(警告)だったかもしれない」と主審の判断へ疑問も口にした。

好相性の札幌。ACL出場圏の3位以内を目指す上で、指揮官は「絶対に勝ち点3を持ち帰らないといけない」と位置付けていた。だが、1点リードを許した前半ロスタイム、ポドルスキは札幌MF深井へ、体を投げ出すようにスライディング。足裏を見せ、危険と判定され、退場となった。

さらに、ハーフタイムに足の違和感を訴えたMFイニエスタは後半10分、ゴールにからめないままベンチに下がった。後半34分、FW長沢が移籍初ゴールで1点差にしたが、すぐ3失点目。これも非運だった。

ゴール前の札幌のFK。GKキム・スンギュが壁の指示をし、札幌の選手がピッチ外で給水中にプレー再開の笛が吹かれた。長沢は「壁を作っている時に笛を吹かれたら…やりたい放題だと…」。数字上も、精神的にも前節から痛恨の連敗となった。【実藤健一】