J1サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(34)が6日、都内で行われたDAZN2周年メディアカンファレンスに、ともにアンバサダーを務めるプロボクシングのWBAミドル級王者の村田諒太(=帝拳)と登壇した。トーレスは、DAZNが10月20日(日本時間同21日)に米国ラスベガスから独占中継する、村田が2位のロブ・ブラントと対戦する2度目の防衛戦を見ると約束した。

まず村田が壇上で、現在のコンディションを聞かれ「今、実戦練習もスパーリングも始まってきて、非常に良い状態で過ごせていますので、この調子でいけば問題ないかなと思っています」と順調な調整ぶりを強調した。

続いてトーレスに「ボクシングを見ますか?」と質問が飛んだ。トーレスは「もちろん、私は見ますよ。(日本時間で)朝だと思うので、ちょうど見られると思います。私はボクシングファン…絶対にミスできません(見逃せません)」と断言した。トーレスの言葉を聞き、村田は「彼に良い試合を見せられるよう。頑張りたいですね」と、改めて必勝を誓った。

トーレスは、チャンピオンズリーグが今季からDAZNで独占中継されることを受けて、日本代表DF吉田麻也(30=サウサンプトン)とともに、このほど新たにDAZNのアンバサダーに就任した。吉田や村田らとともに、侍の格好をして出演したCMについて聞かれると「初めての経験。日本に来て最初の週だったので、いろいろな人に情報を聞き、侍に扮して撮影できた。誇りを持てるCMだ」と笑顔で語った。

トーレスは、チェルシー時代の11-12年に、バイエルンにPK戦で勝って欧州チャンピオンズリーグを、翌12-13年にはベンフィカに勝って欧州リーグを、それぞれ初制覇した経験を持つ。チャンピオンズリーグ、欧州リーグの思い出について聞かれると「自分が勝った瞬間…負けたことは忘れるようにしています。チャンピオンズリーグは、初めの音楽(アンセム)からすばらしい。すばらしいチームが参加している。私は両方でプレーでき、決勝で勝てたことは光栄。トロフィーを身近に持つ興奮で、もう1回、勝ちたいと思う」と振り返った。【村上幸将】