最下位V・ファーレン長崎が7連勝中と勢いに乗る名古屋グランパスに競り勝ち、連敗を5で止めた。同じ自動降格圏のガンバ大阪が勝ったため最下位のままとはいえ、アウェーで大きな勝ち点3をつかんだ。高木監督は「名古屋さんは、多分Jリーグで、一番波に乗っているチーム。勝てたことは大きな自信になる」。史上まれに見る大混戦の残留争いへ、手応えを口にした。

リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)世代の絶対エースだったFW鈴木がハットトリックの大活躍。全てクロスに反応した。クラブではJ1初ハットで、かつてアジアの大砲と呼ばれた点取り屋だった指揮官は「1歩1歩FWとしての仕事、姿を確立している。今日はヘディングで取りましたけど、マークの外し方も覚えてくれたかな」と愛弟子の活躍を喜んだ。新生日本代表で活躍する同世代の中島、南野を見て「刺激になります」と言った若きエースを高田社長は抱き寄せ「すごい、すごいよ」とねぎらった。

▼ハットトリック 長崎FW鈴木が名古屋戦で達成。自身初。J1で今季7度目、通算232度目。長崎では初(J2では2度)。