清水エスパルスとジュビロ磐田の静岡ダービーが明日7日、アイスタで開催される。注目ポイントの1つは、今夏加入した清水FWドウグラス(30)と磐田FW大久保嘉人(36)の両ストライカー。2015年シーズンにJ1で得点王争いを繰り広げた2人が、伝統の一戦に初めて出場し、チームの鍵を握る。

清水FWドウグラスは5日、静岡市内で非公開練習に参加した。全てのメニューをこなすと、入念に体のケアをして、選手の中で最後にクラブハウスから出てきた。今夏に加入後、10戦7得点。好調を維持したまま迎える宿敵との一戦を前に、表情も一段と引き締まっていた。

「次は大事な試合。勝って、サポーターと一緒に喜び合いたい」

FW対決でも譲るつもりはない。磐田FW大久保とは、15年のJ1で得点王を争い、2得点差で敗れた。当然、J1最多得点を誇るライバルのプレーぶりは頭に入っている。「(大久保は)すごくいい選手。チームで止めなければいけない」。自身についても、執拗(しつよう)なマークを受ける覚悟をした上で「ゴール前を固める相手を崩したい」と話した。

ダービーは、母国ブラジル、トルコで経験している。試合5日前に前売りチケットが完売した磐田との一戦についても、重みと位置付けを理解している。磐田との勝ち点は4差だが、勝てばJ1残留がグッと近づく大事な試合。ドウグラスは「勝つことが何よりも大事。その中でチームを助けるゴールが取れれば」と言った。決戦は明日。満員のアイスタで主役になるべく、さらに気持ちを上げていく。【神谷亮磨】