浦和レッズDF橋岡大樹(19)は、来年のU-20ワールドカップ(W杯、ポーランド)の出場権を懸けたU-19アジア選手権(インドネシア)で、19歳以下の日本代表の主力として活躍中。クラブでは右サイドを主戦場にしているが、同代表ではセンターバックとして守備の中心を担う。

武器は抜群の跳躍力と競り合いの強さ。サッカー分析会社「データスタジアム」によると、身長182センチの橋岡の「空中戦」勝利数は今季のJ1で8位。空中での1対1の競り合いに103勝45敗と大きく勝ち越している。勝率は69・6%で、プロ1年目ながらサンフレッチェ広島FWパトリックら屈強な外国人選手を抑えてトップの数字を残している。

いとこは陸上の走り幅跳びで日本選手権を2連覇し、今夏のU20世界選手権も制した橋岡優輝(19=日大)。いとこ同様の跳躍力を武器に、まずはアジアを勝ち抜き、U-20W杯の出場権を獲得したい。【石川秀和】

◆10代でJ1の主力 19歳の橋岡はプロ1年目で22試合に出場し1得点。22試合すべて先発。10代でシーズン20試合以上に先発は、最近では14年のセレッソ大阪MF南野(現ザルツブルク)16年の柏レイソルDF中山が記録。浦和ではMF原口(現ハノーバー)が09年に記録して以来9年ぶりで、その前は98年のMF小野(現北海道コンサドーレ札幌)。