湘南ベルマーレがルヴァン杯初優勝から一夜明けた28日、次なる目標のJ1残留に向けて練習を再開した。リーグ戦では降格圏まで勝ち点3差の13位で、30日には15位・ジュビロ磐田と対戦。練習前には曹貴裁監督を中心に円陣を組み、気持ちの切り替えを確認。曹監督は「優勝した瞬間はうれしかったけど、そんなに達成感はない」とし、「決勝戦以上に大事になる」と気持ちを引き締めた。

20歳でMVPを獲得したDF杉岡も浮かれた様子はない。決勝を視察した日本代表の森保一監督が「やれるプレーが増した」と高評価。過去に鹿島MF柴崎、浦和FW田中と20歳でルヴァン杯MVPに輝いた選手はA代表に羽ばたいているが、杉岡は「ゴール取ったこと以外はダメだった」と猛省し、「通過点。満足しないでやっていきたい」と口にした。

磐田戦の後は再び中2日で清水戦が控える。杉岡は「優勝しても残留できなければ意味がない」と険しい表情を浮かべる。クラブがライザップの傘下に入ったことを挙げ「今年踏ん張れれば来年はさらに飛躍できる。何としても残りたい」と誓った。