FC琉球が、MF中川風希(23)の先制弾を含む2ゴールなどでザスパクサツ群馬に圧勝し、2003年(平15)の創設から15年で、初のJ3優勝と悲願のJ2昇格を決めた。

引き分け以上で優勝と昇格が決まる琉球は、前半2分、在籍8年目のMF富所悠(28)の左FKを、中川がニアサイドでゴールを背にしながら頭で合わせて押し込んで先制。同17分には、右サイドを突破したMF富樫佑太(22)のクロスを、FW和田凌(23)が押し込み2点目を決めた。

後半4分には、DF徳元悠平が左から大きく右に展開したパスを受けた富樫が右足で決めて3点目。同16分にDFの背後を、群馬のベテランFW山崎雅人(36)に決められ1点を返されたが、同21分には中川がドリブルで抜け出し、右足で自身この日2点目を決めた。後半41分に失点したが、危なげなく勝ちきった。

就任3年目の金鍾成監督は、開幕前から「3対1で勝つサッカー」を宣言した。その言葉どおり、前節まで全17チーム中最多の60点を決め、7月7日の第17節・藤枝MY FC戦で首位に浮上して以降、1度も譲らない独走で、J3史上初めて3試合を残しての優勝とJ2昇格をつかみ取った。