清水エスパルスのJ1残留が決まり、ヤン・ヨンソン監督(58)の来季続投が10日、決定的になった。前節湘南ベルマーレ戦で退席処分となり、この日はスタンドから勝利を見届けた。クラブ側は、近年下位に低迷していたチームを立て直したヨンソン監督の手腕を評価。既定路線通り、来季も指揮を任せる方針を固めている。

今季から指揮を執るヨンソン監督は、堅守速攻のスタイルを構築した。ワールドカップ中断期間にシーズン中では異例の16連休を取って賛否が分かれたが、練習をやりすぎない指導法で選手を育成。北川や立田ら若手も積極的に起用しながら、今季の目標「トップ5」を狙える成績を残している。篠田善之コーチ(47)らコーチ陣も留任を基本線に、来季はさらなる上位を目指す。