アルビレックス新潟の片渕浩一郎監督(43)が最終節レノファ山口FC戦から一夜明けた18日、今シーズンを総括する会見をクラブハウスで行った。

「まだ悔しいですね」。片渕監督はシーズンを終えたばかりの心境を話した。山口戦、最後にホームで0-2で敗れた。最終成績は15勝8分け19敗の勝ち点53で16位。ただ鈴木政一前監督(63)解任後、自らが指揮を執ってからは代行2試合(2敗)も含めて、7勝3分け5敗。9、10月は5連勝を含めて9戦負けなしで、J3降格も危ぶまれた状況から立て直した。

「来季はゼロからのスタートではない。(監督正式就任から)13試合、指揮したことで基盤はできたと思う」。球際、攻守の切り替え、運動量、セカンドボール獲得の4つを組織的に実行することを選手に徹底させた。攻守にアグレッシブな新潟のスタイルを復活させたことは自身にとっても手応えだった。

来季の目標はもちろんJ1昇格。「指導者として成長させてくれた新潟に恩返しをしたい。19年、チームを預けてもらったことに感謝して、自分の力をなんとか発揮したい」。“新潟愛”を持って、来季、チームを率いる。