横浜FCのFWカズ(三浦知良、51)が5日、横浜市内のクラブハウスで今季最後のミーティングに参加し、ファンサービスで締めくくった。

2日のJ1参入プレーオフ2回戦・東京ヴェルディとの試合では、3回戦進出目前のロスタイムに、コーナーキックから失点し、J1昇格の夢が絶たれた。この日、カズは「25年経った今でも、ドーハのあのときのことは思い出しますし。そう簡単に、この前みたいなことがあって忘れることはない」と、93年のイラク戦でW杯初出場の夢を絶たれた「ドーハの悲劇」を挙げて心境を吐露。その上で「もう戻らないし戻れないですから。前に進むしかないと思います」と新たな決意を口にした。

今季は公式戦43試合でベンチ入りを果たした。天皇杯では2試合先発したが、リーグ戦では先発はなく、9試合59分間の出場だった。

「試合に出ないとね。プロとしてはそこが一番重要。ベンチに入ったことは試合に出る準備が整ってそこにいたということなので。そこは1つ、けがも少なく通せたのは良かったですけど、結果としてはチームもJ1昇格なりませんでしたし、やりきれなかったかなと思いますね。今週の8日の試合まで、この1試合、1週間をやりきりたかったなと思いますね」

今月中旬からグアムへ毎年恒例の自主トレ1次キャンプに出発する。「この気持ちを、先発ができなかったことを含め、しっかりグアムで12月、1月と鍛え直していきたいと思います」と来季へ意欲を見せた。