矢板中央(栃木)が1点を守りきり、立正大淞南(島根)を下して準々決勝に進んだ。

決勝点は開始わずか2分に生まれた。ゴール前やや右よりからDF五十嵐磨於(3年)が放ったシュートを、DF白井陽貴主将(3年)が右足ヒールで軌道を変えてゴール左隅へ。技ありの1発だった。白井主将は「自分の方にきたので当てるだけだった」と控えめに振り返った。

堅守を掲げる矢板中央は貴重な先制点を挙げ、自分たちの土俵に相手を引き込むことに成功。被シュート8本、コーナーキック7本、直接フリーキック16本をしのぎきった。押されているように見せる展開にも五十嵐は「この展開には慣れているので」とけろり。初戦から2試合10ゴールと大会屈指の攻撃力を誇った立正大淞南を封じた。

前回大会はベスト4に進出。同じ舞台まであと1勝とした。次戦は強豪・青森山田(青森)に決まった。高橋健二監督は「(点を)とられてもおかしくない場面をよく耐えた。次もひたむきに、泥臭く戦いたい」と話した。