清水エスパルスとジュビロ磐田が6日、練習試合を行った。鹿児島キャンプでの対戦は3年ぶりで、3-1で清水が勝った。

清水は2本目までベストメンバーで挑み、勝負にこだわった。昨季16位からの巻き返しを図る磐田は、主力と控えを混合させた布陣をテストした。今年も4度対戦する「静岡ダービー」の前哨戦。それぞれの狙いに迫った。

磐田は3日のFCソウルとの練習試合に続き、この日も主力と控えを混合させた。2本目までベストメンバー清水相手に1-1。守備では前線から連動したプレスをかけ、攻撃では意図したパス回しでゴールに迫った。敗戦にも、名波浩監督(46)は「自分たちで変化を起こそうとして、形になっていた。守備もしっかり締めていた」と手応えを感じていた。

コンディションが万全ではないDF大井健太郎(34)やFW川又堅碁(29)ら昨季の主力は出場しなかった。相手が宿敵清水でも、名波監督の指導は一貫している。現時点での開幕スタメン当確も「今日で4人になった」。残りの7人は今後も競わせていく方針だ。16位に沈んだ昨季はFWアダイウトン(28)やMFムサエフ(30)がケガで半年以上の長期離脱。主軸が抜けて低迷した昨季の反省を生かし、今季は誰が出場しても戦力が落ちずに戦えるチームを目指している。

今季初のJ1相手に勝てなかったが、開幕に向けて順調な仕上がりを見せている。8日は昨季リーグ2位の広島と練習試合を行う。貴重な腕試しでも、名波監督は「また新しい組み合わせになるので、そこでどうできるか見たい」と競うことでチームを分厚くする。