名古屋グランパスが大勝発進した。昨季残留争いに巻き込まれたサガン鳥栖と名古屋が、開幕戦で激突した。

ともに攻撃的なチームカラーだけに、前半から激しく攻守が入れ替わった。ホームで負けられない鳥栖は、新主将の元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(34)の反転シュート2本など見せ場はあったが無得点。名古屋も昨季得点王のFWジョー(31)が封じられ、複数回あったCKも不発に終わり折り返した。

後半18分、名古屋が先制した。ゴール前のパス回しからペナルティーアーク付近でパスを受けたジョーがDF2人をかわしてゴール右隅に決めた。同32分、ジョーは前鳥栖のDF吉田豊(29)の左クロスに頭で合わせて2点目を奪った。その後、途中出場のFW相馬勇紀(21)も決めて突き放した。終了間際にも4点目を加え圧勝した。

鳥栖は日本代表GK権田修一(29)や主力DF3人が抜けた穴を埋められず、開幕戦から守備が崩壊した。鳥栖は2年ぶりの開幕黒星スタートになった。