J1ジュビロ磐田FW中野誠也(23)が、リーグ戦出場へ猛アピールする。

4日、6日に行われるルヴァン杯ホームガンバ大阪戦(午後7時、ヤマハ)に向けて磐田市内で調整。前線での出場が有力な若きストライカーは「大事なアピールの場でもある。状態も良い。思い切ってプレーして、ゴールに絡んでいきたい」と、今季初得点へ意気込んだ。

プロ2年目の今季、初の開幕ベンチ入りを果たすなど、現在リーグ戦で2試合連続メンバー入り。しかし、出番はない。「ベンチ入りで『よしっ!』という感覚はない。悔しいし、自分の力が足りていないということ」。ルヴァンの結果を現状打開につなげる。

昨季は公式戦19試合でピッチに立ち、プロ&リーグ初得点を含む5得点を記録した。今年1月の必勝祈願では絵馬に「2桁得点」と目標を記し、さらなる飛躍を胸に誓った。この日、恒例となっている名波浩監督(46)との居残りシュート練習にも参加した。雨が降る中、両足で鋭いコースに打ち分けた。「感覚は良い」。狙うは、チームを今季公式戦初勝利に導くゴールだけだ。【前田和哉】

◆中野誠也(なかの・せいや)1995年(平7)7月23日、浜松市生まれ。磐田U-18から筑波大を経て18年に磐田入団。筑波大時代は、3年時に全日本大学選手権で得点王とMVP。4年時は関東1部リーグ歴代最多タイの20得点で得点王に輝き、優勝に貢献。J1通算9試合1得点。173センチ、66キロ。血液型O。